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概念実証(がいねんじっしょう、)は、新たな概念やアイデアの実現可能性を示すために、簡単かつ不完全な実現化(または概要)を行うこと。あるいは、原理のデモンストレーションによって、ある概念や理論の実用化が可能であることを示すこと。 概念実証は一般に完全に機能するプロトタイプへと至る前段階と見なされる。資金を提供する側にとってはリスクを低減させる手段であり、資金提供を受ける側にとってはより多くの資金を提供してもらう手段である。 == 例 == === 映画 === * 『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』、『300 〈スリーハンドレッド〉』、『シン・シティ』はいずれも役者はブルーバックの前で演技し、ほとんど全ての背景をCGIで合成している。このような映画では、概念実証として短篇映画を製作し、最終的な見た目や技術的課題の有無を確認している。『シン・シティ』では、監督のロバート・ロドリゲスが概念実証フィルムを制作し、原作者のフランク・ミラーに対して原作に忠実な作風を維持していることをアピールし、映画化権を獲得するのに一役買った。ロドリゲスは目当ての役者を説得するのにも同じ概念実証フィルムを使った。 * ピクサー・アニメーション・スタジオでは、技術的に困難とされる作業の概念実証用短篇フィルムを作ることがある。1997年のショートフィルム ''Geri's Game'' では布の質感と顔の表情のコンピュータアニメーションの概念実証という目的が含まれていた。これらの技法は1999年の映画『トイ・ストーリー2』で使われている。 * 同様に、2003年の『ファインディング・ニモ』では、水の動きやイソギンチャクの触手の動きのアニメーション、クジラがゆっくり泳ぐ様子などの概念実証用の短篇フィルムが制作された。これにより、技術的に困難な作業が実現できることを示したり、新たなアイデアがうまく機能すること(あるいは機能しないこと)を示したのである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「概念実証」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Proof of concept 」があります。 スポンサード リンク
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